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2009.01.05
   09年、マンション市場の出口は見えるか?
   TEXT:大井 健 ( 住宅ジャーナリスト )
 2008年の新築マンション供給は、不動産経済研究所の調査によると、前年比31%減少の4万2000戸余りに止まった見込みだ。東京都区部はマイナス7.2%の微減に止まるのに対して、東京都下、埼玉、千葉が40%を超える激減。主に郊外部での落ち込みが激しい。09年は、やや持ち直して、10%以上増加の4万7000戸程度と予測されている。
 昨年の新規供給量が大幅にダウンしたのは、売れ行き不振に伴い、在庫処分を優先した結果というのが専らの見方。とはいえ、07年6月に建築確認手続きの厳格化を盛り込んだ建築基準法改正の混乱で、その年後半のマンションの着工件数が激減したことも少なからず影響しているだろう。つまり、出したくても出せない状態が続いていたわけだ。そうこうしているうちに、建築コストが急騰して販売価格を押し上げ、購入者が着いて来られない価格帯に上がってしまった。おまけに金融危機で銀行の融資姿勢が厳しくなり、100%ローンは難しくなったため、頭金不足の人は住宅ローンを借りにくくなっている。買いたくても買えない、のである。供給サイドにも需要サイドにも「したくても、できない」という、なんとも抑圧されたムードが蔓延していたのが08年だったのではないか。
 果たして09年は、どうなるのか。08年の後半、マンションの着工件数は激増している。8月は前年比200%増、9月は500%増だ。07年に激減した反動もあるが、09年の供給が増えることは間違いない。供給量が膨らむなかで、市況が回復するかどうかのカギを握っているのは、いうまでもなく価格動向だ。同研究所では10%ダウンと予測している。しかし、これは控え目な数字だろう。巷で広まりつつある「アウトレット・マンション」は未だ例外的存在ではあるが、“お値打ち価格”を求めるユーザーの意識は強まっている。質を下げずに、そのニーズにどう応えるか。真価が問われる年だ。
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